野村證券の株が暴落した理由を分かりやすく解説!【ブロック取引】

野村證券株(8604 野村ホールディングス)の株価が暴落しました。

この記事では暴落要因と今後の注意点について分かりやすく解説していきます。

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野村證券株が暴落

3/29に野村證券株(8604 野村ホールディングス)の株価が前日比マイナス16.33%と暴落しました。

出典:株探

前場から一方的に売られる展開となっており、かろうじて75日移動平均線で反発する形となっています。

要因となったニュース

要因は同日野村ホールディングスが発表した「米国での顧客取引で2200億円の損失が出る可能性がある」ニュースによるものです。

損害が生じる事案が発生したのは3/26で、同社から当該顧客に対する請求額は26日時点の市場価格ベースで約20億ドル(約2200億円)となっています。
内容としては野村の米国市場部門でヘッジファンドなどにサービスを提供する「プライムブローカレッジ部門」での取引で損失が発生するとのことです。
26日には米ゴールドマン・サックス(GS)などが中国のITや米メディア企業の株式について、相対で大量売却する「ブロック取引」を行っていました(その規模は200億ドル(約2兆2000億円)と言われています)

一部企業の時価総額が急減する場面があり、こうした混乱に関連して、野村ホールディングスでも損失が発生する可能性が浮上したようです。

ブロック取引とは

ブロック取引とは株式取引で、証券会社を通じて同一銘柄を一度に大量に相対取引で売却または購入する取引のことです。
「ブロックトレード」「ブロックトレーディング」とも呼ばれます。
大口投資家が市場への影響を抑えるために利用することが多く、主に立会外取引で行われます。

…というのが基本的なものですが、いまいち頭に入ってきづらいですね。

カンタンに言うと「たくさん株を買いたい、売りたい投資家がいきなり取引しようとすると市場が混乱するため、証券会社に代わりに買ったり売ったりしてもらう」取引ということです。

ただし約20億ドル(約2200億円)というのは規模が大きすぎますし、急いで売らなければならない理由があったということになります。

ビル・フアン氏

急いで売らなければならなかった理由について、ブルームバーグは元ヘッジファンドマネジャーでインサイダー取引で有罪を認めた経歴のあるビル・フアン氏の扱い巡る方針転換が発端だとしています。

ウォール街の一流投資銀行であるゴールドマン・サックス(GS)は、フアン氏のような大金を賭ける「クジラ」が同業者に支払う年間数千万ドルの手数料に魅せられ、同氏の名前を取引注意人物リストから削除し、主要顧客とすることを認めました。
モルガン・スタンレー(MS)やクレディ・スイス・グループ(CS)などと同様、ゴールドマンもフアン氏に数十億ドルの与信を行い、中国の百度(バイドゥ)や米メディア企業のバイアコムCBSなどの株式への大きくレバレッジを効かせた賭けを可能にしたのです。

しかしフアン氏は史上最大規模のマージンコールを要求されており、やむなくブロック取引にて資産を売却。上記の問題に発展したと考えられています。

※マージンコール
口座の資金額がポジションを保有し続けるために必要な最低金額を下回っていることを金融機関が投資家に知らせる緊急時の対応のことを指します。
マージンコールの通知を受けたトレーダーは、一定の資産額を保つために資金を追加するか、要求される維持証拠金を減額するためにポジションを清算する必要があります。

所感

上記問題により米クレディ・スイス・グループ(CS)も巨額の損失を被ったことを発表。支払いに対応する為、ポジション解消中との報道が出ています。

このことから大変恐縮ながら、昨日ご紹介したETF「FAS」をはじめとした証券会社を含む株式をトレードするのはオススメできない状況となりました。
金利上昇に強い米国ETF3選【取扱注意】$FAS $TMV $TECS

全体的に不穏な空気が漂う株式市場にまたひとつ暗い影が落ちた形となりました。
単純に「下がってるからそろそろ上がるだろう」や「安いからお買い得」といった感覚でトレードするのではなく、こうしたニュースを目を配り、リスクを理解した上で下げ止まってから入るクセを付けていただければと思います。

今後投資を行う上での参考にしていただければ幸いです。

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