【ユニクロ】ファーストリテイリング決算好調も株価下落!要因解説【ウイグル問題】

ユニクロを運営するファーストリテイリング(ファストリ 9983)が好調な決算を発表したにも関わらず株価が下落しています。

この記事では決算の詳細やグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)を取り巻く環境、ウイグル問題など下落要因について分かりやすく解説していきます。

⬇︎YouTube

【ユニクロ】ファーストリテイリング決算好調も株価下落!要因解説【ウイグル問題】

好調な決算を発表

ファーストリテイリングの2021年第2四半期の決算は以下の結果となりました。

出典:ファーストリテイリング

営業利益は1,679億円と前年比22.9%のプラスと大幅に上昇。

併せて2021年8月期の連結業績予想を売上収益プラス10%、営業利益71%に上方修正しました。

また同時に発表された2021年3月度の既存店売上高は前年同月比40%のプラスとなっています。

巣ごもりで部屋着の販売が好調であったことや、4月から消費税を含めた総額表示が商品やサービスの価格で義務化されることに伴い実質9%の値下げを行ったことも起因しているようです。

ネット通販の売上についても前年比41%のプラスと、Eコマース需要も伸びている様子が伺えます。

また海外の売上収益は北米・欧州の販売不振を好調なグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)が補う形で推移しました。

⬇︎各地域別の前期比は日本106%、グレーターチャイナ115%、北米・欧州75%

総じて好調な決算であったと言えます。

株価は下落

しかしながら株価は下落。朝方には上昇したものの、前日比マイナス3,090円となりました。

出典:株探
出典:世界の株価

日経平均は前日比59円高の29,768円で終えている中、ファーストリテイリングは下げの目立つ形となりました。

下落要因

決算が好調であったにも関わらず株価が下落した要因として3つが挙げられます。
以下分かりやすく解説していきます。

①コンセンサスに届いていない

上方修正した売上高、営業利益はアナリストらが予想するコンセンサスに届きませんでした。
既に高い成長期待を織り込んでいたため、材料出尽くしの売りが優勢になったと見られます。

楽天証券

②日銀のETF買い入れ方針変更

日銀が3/19に発表した「より効果的で持続的な金融緩和について」をはじめとした書面では、ETFの買い入れ方針の変更が示されました。

詳細は下記記事も参照ください。
日銀関連ニュースまとめ解説/金融政策決定会合で今後どうなる日経平均株価

bank_of_japan_etf_20210409
出典:日本銀行

ETFについてはTOPIX連動のみ買い入れされることとなったため、これまで買われていた日経平均株価で高い寄与度を持つファーストリテイリングの買い入れが間接的に減少することを意味します。

これにより投資家のセンチメントが悪化したことで素直に上値を追いづらい展開になっていると考えられます。

③新疆ウイグル自治区問題

好調な売上となったグレーターチャイナですが、こちらについては新疆ウイグル自治区問題による懸念があります。

米国の機関投資家団体ICCRは3月下旬、新疆ウイグル自治区の強制労働などに関わっていると思われる47社に取引先の詳細などを開示するように求めました。対象企業にはファーストリテイリングも含まれています。

出典:日本経済新聞

同業アパレル大手ではH&Mがウイグル自治区の工場との取引を停止していることへの反発から、中国ネット通販(アリババ:$BABA)から締め出され検索できなくなってしまうなどの影響が出ています。

柳井正会長兼社長は8日の決算発表記者会見で、ウイグル問題には「ノーコメント」としたうえで「全部の工場を監視している。人権問題があれば取引を即座に停止する」と述べています。

所感

好調な決算を見せる中、期待先行や先述した懸念もあることから足元では軟調な展開が続いています。現状は売り、買いどちらで入るにも判断がつきにくい状況と言えるでしょう。

アメリカの金利上昇は一服しているものの、投資家の目線は業績と株価の妥当性をより厳格に見極めようとしてきているように見受けられます。
これからの決算シーズンに向けてその流れは一段と加速する可能性があるため、既に業績期待で割高となっているものについては注意する必要がありそうです。

今後も投資初心者の方向けに分かりやすい情報発信を続けていきます。皆さんの投資知識を深める上で少しでも役立てていただければ幸いです。

※ここまで個別株式の分析も行いましたが、本記事は銘柄を推奨する目的ではありません。
投資はくれぐれも自己責任でお願い致します。

コメント