CVCキャピタルらが東芝に買収提案!ニュース解説【TOB】

イギリスの投資ファンドCVCキャピタルパートナーズらが東芝に買収提案を行うことを発表しました。

この記事では上記ニュースについて分かりやすく解説していきます。速報性を重視するため簡潔にまとめていますので、隙間時間にサクっと読めるかと思います。

2兆円超で非公開化目指す

4月7日にイギリスの投資ファンドCVCキャピタルらが東芝に買収提案を行うことを発表。
今後経営陣と条件交渉を行い、当局を含め合意できれば株式公開買付(TOB)に乗り出すとのことです。

金額については直近株価の3割程度を上乗せし、買収額は2兆円を超える見通しとなっています。

アクティビスト(物言う株主)との対立が続いている東芝の株式を非公開化して経営判断を早めたい考えと見られます。

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出典:Trading View
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前日6日の終値は3,830円となっていますが、発表を受けた7日はストップ高気配となっています。

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楽天証券

買収提案は東芝にメリット?

東芝の車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)は7日朝、上記買収提案について「同日に開かれる取締役会で議論する」と話しています。

今回のCVCキャピタルらによる買収提案は東芝にとってメリットがあると言われています。
牡蠣は東芝の経営再建をめぐる経緯です。

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出典:日本経済新聞

東芝は2015年4月に不正会計問題、翌年12月にはアメリカの原発子会社での巨額損失が表面化したことで経営危機に瀕しました。
2017年12月には債務超過による上場廃止を防ぐため、約6000億円の巨額増資を実施したのですが、その際多くのアクティビスト(物言う株主)が引き受け手となりました。現在も株主の2割超がアクティビストとみられており、対立が続いている状況です。

このような中でCVCキャピタルによる買収提案があったことで、株式を非公開化することはアクティビスト対策に繋がるためメリットがあると考えられています。

当局判断は慎重/説明責任も

一方で東芝は安全保障にかかわる重要な技術も手掛けており、国の承認などハードルも残っているとされています。

・半導体事業
現在メモリ事業は分社化(キオクシアホールディングス)していますが、車載向けのパワー半導体においては存在感がある事業となっている

・粒子暗号通信
最先端の暗号通信技術であり、研究開発で世界のトップランナーとなっている

・原子力事業
現在新設は行っていないものの、既存の原発の管理・運営を大きなビジネスにしている

原子力事業を持つ東芝は2020年に施行した改正外為法で重点審査の対象となっており、外資による買収に規制があるため財務省と経済産業省が事前審査することになります。

上記のような技術/事業を抱えている状況で当局がどう判断するのかが重要と言えます。

またCVCキャピタルと車谷氏の関係を他の株主がどう見るかについても懸念があります。

車谷氏はCVCの日本法人会長を務めたことがあり、東芝の社外取締役の藤森義明氏は現在CVC日本法人の最高顧問を務めているのです。

「車谷氏についてはすでにCVCの職から退いており問題はないとする弁護士が多いが”利益相反を疑われかねない”との声も法律専門家からは漏れているようです(日本経済新聞より)」

所感

直近、毎日のように海外の資本が日本に注目していると見られるニュースが相次いでいます。

詳しくは下記記事も参照ください。
【インベスコ:3298】米スターウッドがTOBを公表!REITは買いなのか解説【不動産】
【ウォーレン・バフェット】日本株に大量資金流入?ニュース解説【商社株】

引き続き重要ニュースについては追ってTwitterやブログ、YouTubeにて更新を続けていきます。
皆さんの投資判断をする上で参考にしていただければ幸いです。

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