【アルケゴスキャピタル】野村證券/三菱UFJ株も下落!要因解説Ⅲ【ブロック取引】

野村證券(8604 野村ホールディングス)と三菱UFJ(8306 三菱UFJフィナンシャルグループ)の株価が続落しています。

この記事は下落要因であるアルケゴス・キャピタル・マネジメントによる騒動の更新情報と今後の注意点について分かりやすく解説していきます。

先にこちらの記事に目を通していただくとより理解が深まると思います。

野村證券の株が暴落した理由を分かりやすく解説!【ブロック取引】
【アルケゴスキャピタル】野村證券の株が暴落した要因解説Ⅱ【ブロック取引】

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【アルケゴスキャピタル】野村證券/三菱UFJ株など下落!要因解説【ブロック取引】

4/2 トータル・リターン・スワップ解説/最新の動向を更新しました。
アルケゴスキャピタル最新情報/トータルリターンスワップについて分かりやすく解説

野村證券に続いて三菱UFJも

三菱UFJ証券ホールディングスは30日、欧州子会社と米顧客との取引で約3億ドル(約330億円)の損失が発生する恐れがあると発表しました。取引に関連するポジションの処理や市場価格の変動などにより、増減する可能性があるということです。
顧客先については明らかにされていませんが、関係者によるとアルケゴス関連の取引によるものだということです。

出典:株探

引き続き米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントに関連したとみられる金融機関の巨額損失の波紋が広がっている形です。

騒動の流れ

投資会社(ファミリーオフィス)アルケゴスは運用成績が悪化し、金融機関から担保の追加差し入れ(追証)などを求められたようです。
米ブルームバーグ通信によると、アルケゴスは要求に応じず一部の金融機関が担保権を行使し、アルケゴスの保有する資産の処分に動いたということです。

出典:日本経済新聞

またアルケゴスは取引時に8〜20倍のレバレッジをかけていた可能性があるとのことです。通常では考えられないほど高水準なリスクを負っていたことになります。

一定規模以上の私募ファンド(ヘッジファンド)は金融規制改革法で、米証券取引委員会(SEC)への登録や定期的な報告が義務付けられています。
一方でファミリーオフィスはSECへの登録や報告義務はないため、このようなレバレッジ取引をやりやすくなっていたようです。

関連銘柄の動き

・アルケゴスの融資・株式ポジションを引き受けた企業

野村證券(8604 野村ホールディングス)
クレディスイス・ブループ(CS)
三菱UFJ(8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ)

・アルケゴスが損失を出しブロック取引を行ったと見られる企業

バイアコムCBS(VIAC)  米メディア企業
ディスカバリー(DISCA) 米メディア企業
ファーフェッチ(FTCH)  英EC企業
百度(バイドゥ:BIDU) 中国IT企業
ビップショップ(VIPS) 中国EC企業
IQIYI(IQ) 中国IT企業

などが挙げられています。
特にバイアコムCBSについては最高値から5営業日で55%も下落していましたが、30日終値では一旦持ち直しています。

出典:Bloomberg

また米銀行のウェルズ・ファーゴ(WFC)は30日、アルケゴス関連の取引について損失を出さず解消したと明らかにしました。
「この1週間について常に十分な担保が確保されていた。エクスポージャーは全て解消された」とした上で、「手じまいに関連して損失を出していない」と説明しています。
安心感から同行の株価は前日比2.5%高となっています。

出典:Seeking Alpha


同じくゴールドマン・サックス(GS)についても損失は限定的との見解を示したことから前日比2%高となっています。
ゴールドマンは105億ドル規模のブロック取引ををわずか1日で執行し、担保を十分にとっていたため大きな損失を免れたようです。

出典:Seeking Alpha

所感

バイデン米政権は31日、政権発足後初となる金融安定監督評議会(FSOC)を開きます。
アルケゴス騒動前から予定されていた会合ですが、議論のテーマとしてヘッジファンドの監視・監督が挙げられているため、今回の騒動で証券会社はリスク管理体制について強化を求められると考えられます。

現在の株式市場はアメリカの金利上昇により軟調な地合が続いていますが、今のところこれらの騒動がマーケット全体に広がっているわけではなさそうです。
しかしながら過剰なレバレッジを取っている投資会社が他にあってもおかしくないという声もあり、関連ニュースに目を配る必要がありそうです。

また詳細が分かり次第解説記事を公開していきます。
今後投資を行う上での参考にしていただければ幸いです。

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